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模試の判定の意味——E判定・D判定はどう受け止める?判定より「×の問題」で次にやることを決める

模試のA〜E判定は、何を表しているのか。河合塾・駿台・ベネッセの公式の説明をもとに、判定の%の違いと、判定と実際の合否について公表されていることを整理し、返ってきた模試から次にやることを決める手順をまとめました。

読了 約4分執筆: ルートアップオンライン塾(現役医学生が運営)

「E判定でした。志望校、変えたほうがいいですか」

模試が返ってくる時期に、とてもよく聞く質問です。A〜Eの文字は目に入りやすく、それだけで気持ちが大きく動きます。

この記事では、判定が何を表しているのかを、模試を実施している会社の公式の説明で確かめたうえで、返ってきた模試から次にやることを決める手順をまとめます。

判定は「受けた時点」の合格可能性

河合塾は、合格可能性評価を「模試を受けた時点での志望校の合格可能性を示すもの」と説明しています。

判定は、各社が過去の入試結果の調査などをもとに志望校ごとの基準を設定し、今回の成績と比べて出しています。河合塾は「合否の可能性が50%に分かれるライン」(ボーダーライン)を大学・学部ごとに設定していると説明しています。ベネッセも、模試のデータと前年度の入試結果データをあわせて分析して基準を出していると説明しています。

つまり判定は、その時点の成績で入試を受けたら、という前提での目安です。これからの勉強で成績が変われば、判定も変わります。

判定の%は、会社や模試で違う

同じ「C判定」でも、会社によって意味する%が違います(2026年10月5日に各社の公式ページで確認)。

判定河合塾(全統模試)駿台ベネッセ(進研模試)
A80%以上80%以上80%以上
B65%60%以上60%以上80%未満
C50%40%以上40%以上60%未満
D35%20%以上20%以上40%未満
E20%以下20%未満20%未満

判定と実際の合否について、公表されていること

河合塾は、秋の模試でA・B・C評価だった生徒が実際の入試でどうだったかを調べ、評価別の合格率がそれぞれの評価の%とおおむね一致していたというデータを公開しています(難関国立大の一部の抜粋で、各大学・全学部の平均)。

一方で、D判定・E判定だった人が実際に何%合格したかは、河合塾・駿台・ベネッセ・東進のどの会社も、公式には公表していません(2026年10月5日時点で確認できた範囲)。ベネッセは入試結果を毎年調べていると説明していますが、判定別の合格率の数字は公開していません。

ネット上では「E判定から何%が逆転」といった数字を見かけますが、公式の裏づけは見当たりませんでした。この記事でも、そうした数字は使いません。

判定より「×の問題」で、次にやることを決める

判定から分かるのは「今の位置」です。そこから次に何をやるかは出てきません。次にやることを決めるのは、模試の中の×の問題です。

  1. 1

    その日のうちに、×の問題を解き直す

    解説を読んだら閉じて、白紙からもう一度解く

    解けた問題の解説まで読み込む必要はない

  2. 2

    ×の問題を「どの段の問題か」で分ける

    ②の典型問題で落としたか、③の組み合わせの問題で落としたか

    時間切れや計算ミスは△として、ミスの種類を1行メモ

  3. 3

    段に合わせて、次の1か月の課題を決める

    ②の典型で落としたなら、今の本の同じ単元へ。③で落としたなら、②を仕上げてから

  4. 4

    日を空けて、×の問題だけもう一度

    翌週の課題に模試の×を混ぜる。解けたら「なぜその解き方か」を言えるか確かめる

模試は、自分の×を見つけるための問題集として使います

参考書の段(役割)の考え方は基礎問題精講と青チャートの記事、×の問題の回し方は参考書は何周するべきかの記事で詳しく書いています。

判定だけで本や段を変えない

判定が悪かったからといって、すぐに新しい参考書を買い足したり、本を変えたりするのはおすすめしません。今の本が合っているかは、その本を解いたときの手ごたえで見ます(参考書のレベルが合っているかの目安)。

志望校を変えるかどうかは

この質問には、判定の文字だけでは答えられません。

  • 判定はその時点の目安で、D・E判定からの合格率は公表されていない
  • 残り時間で、今の本と次の段をどこまで進められるかは、1週間に何問進むかを測れば具体的に計算できる(勉強計画の立て方の記事)

判定と合わせて、×の問題がどの段に多いか、残りの週数で何問進められるかを見たうえで、保護者の方や先生と相談して決めるのが現実的です。

よくある質問

Q.E判定とはどういう意味ですか?
A.模試を受けた時点での合格可能性が低いという目安です。%は会社によって違い、河合塾の全統模試では「20%以下」、駿台・ベネッセでは「20%未満」とされています。その時点の成績での目安なので、これからの勉強で変わります。
Q.E判定から逆転合格する人は何%いますか?
A.公式に公表されたデータは見当たりませんでした(2026年10月5日時点)。この記事では、裏づけのない数字は使っていません。
Q.判定が上がったら、上の段の参考書に進んでいいですか?
A.判定や偏差値は科目全体の成績なので、それだけでは決めません。上の段に進むのは、今の本を最後まで通し、×の問題を日を空けて解き直してからにしてください。
Q.模試の復習は、全問やり直すべきですか?
A.解けた問題まで全部やり直す必要はありません。×の問題をその日のうちに解き直し、日を空けて×の問題だけもう一度解くのが効率的です。

模試の×の回し方は参考書は何周するべきか、今の本のレベルの目安は参考書のレベルが合っているかの目安を読んでみてください。

出典・参考

記事中の書名・版・構成は執筆時点の出版社公式情報にもとづきます。改訂により変わることがあります。問題文の転載は行っていません。

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