ルートアップオンライン塾

高校数学が分からなくなった・チャートの解説が分からないときは——習った分野は「やさしい側の本」に替え、習っていない分野だけ講義の本を

高校数学が分からなくなった。青チャートの解説を読んでも分からない。原因を「まだ習っていない」と「本との段差」に分けて、本を替えるときの選び方、講義の本の使い方、解説の読み方をまとめました。

読了 約4分執筆: ルートアップオンライン塾(現役医学生が運営)

「高校に入ってから、数学が分からなくなりました」

「青チャートの解説を読んでも、なぜそうなるのかが分かりません」

数学の悩みの中でも、とてもよく聞くものです。分からないまま先に進むのも不安だし、どこまで戻ればいいのかも分からない。

この記事では、まず「なぜ分からないのか」を2つに分けて、それぞれの直し方をまとめます。

分からない原因は、大きく2つ

原因よくある様子直し方
まだ習っていない授業で扱っていない単元で、言葉や記号の意味から分からない講義の本を辞書がわりに
本との段差が大きい授業では習ったのに、解説の途中の式変形や考え方についていけない同じ役割のやさしい側の本に替える

まず、分からない単元が授業で習ったところかどうかを、教科書の目次で確かめてください。習ったかどうかで、やることが変わります。

習った分野で解説が分からない:やさしい側の本に替える

授業で習ったのに解説が分からないなら、足りないのは説明ではなく、今の本との段差を埋める練習であることが多いです。この場合、講義の本を最初から読み直しても、解けるようにはなりません。

当塾では、同じ役割(解法を身につける段)の、やさしい側の本に替えます。

数研出版の説明では、チャート式は次のように分かれています。

出版社の説明
白チャートもっともやさしいレベル。学習の基本レベルから共通テストレベルまで
黄チャート教科書レベルから入試レベルまで幅広く。中堅以上の大学を志望する人向け
青チャート教科書レベルから入試レベルまで最も幅広く。難関国公立・私立大を目指す人向け

青チャートの解説についていけないなら、白チャートに替えるのが一つの選択肢です。

やさしい側の本を仕上げたあとは、元の本をやり直さずに、次の段(入試の標準問題を解く本)へ進みます。同じ段の本を2冊重ねても、同じ解法をもう一度なぞることになるからです(基礎問題精講と青チャートの記事)。

まだ習っていない分野:講義の本を辞書にする

授業でまだ習っていない分野や、中学の内容から怪しいと感じるときは、講義の本を使います。

  • 入門問題精講(旺文社):例題の前に、考え方や公式を講義で解説する構成。出版社は「受験対策の最初の本として最適」と説明している
  • やさしい高校数学(学研・改訂版):先生と生徒の会話形式で進み、中学のおさらいも収録。出版社は、初めての人や数学が苦手な人向けとしている

ただし、講義の本は最初から最後まで読み終えてから次へ、という使い方はしません。分からない単元を1つ読んだら、すぐに解法の本(白チャート・青チャートなど)の同じ単元に戻ります。講義の本は、横に置いて引く辞書です。

解説の読み方:「なぜこの式?」を1行ずつ

ここからは当塾からの提案です。

  1. 1

    解説を1行ずつ読む

    その行で何をしているか、なぜその式を立てたかを確かめる

  2. 2

    分からない行に印をつける

    全部が分からないのではなく、どの行で止まったかを特定する

  3. 3

    印の行だけ調べる

    教科書の該当箇所や講義の本の、その行に関係するところだけ。それでも分からなければ質問

  4. 4

    解説を閉じて、白紙から解き直す

    読んで分かったつもりで終わらせない

    解き直せなかったら×のまま。日を空けてもう一度

「全部分からない」を「この行が分からない」に変えると、調べる範囲が小さくなります

解説を読んで分かったつもりでも、閉じて解けなければ、まだ解けるようにはなっていません。解き直しと、日を空けた2周目のやり方は参考書は何周するべきかの記事で書いています。

本を替えるかどうかは、解いて確かめる

「解説が分からない問題がいくつかある」だけで、本を替える必要はありません。今の本を解いていて、半分も解けない状態が続くなら替える、5〜8割ならそのまま進めて×の問題を2周目で回収する、というのが当塾の目安です。体感でかまいません(参考書のレベルが合っているかの目安)。

学校の問題集(4STEP・サクシードなど)を使っている場合は、学校の問題集の使い方の記事も参考にしてください。

よくある質問

Q.高校数学が全く分からなくなりました。何から始めればいいですか?
A.まず、分からない単元が授業で習ったところかどうかを教科書の目次で確かめてください。習った分野なら、同じ役割のやさしい側の本(白チャートなど)で問題を解く練習から。まだ習っていない分野や中学の内容から怪しいときだけ、講義の本を辞書がわりに使います。
Q.青チャートの解説が分からないときは、どうすればいいですか?
A.解説を1行ずつ読み、どの行で止まったかに印をつけて、その行だけ教科書や講義の本で調べます。半分も解けない状態が続くなら、白チャートのようなやさしい側の本に替えることを考えてください。
Q.青チャートと白チャートを両方使ってもいいですか?
A.同じ役割の本なので、並行はおすすめしません。替えると決めたら今の本はいったん置き、白チャートを仕上げたら、青チャートをやり直さずに次の段の本へ進みます。
Q.中学数学からやり直したほうがいいですか?
A.中学の内容で止まっている単元があるなら、その単元だけ講義の本(中学のおさらいが入っている本など)で確かめます。中学の内容を最初から全部やり直す必要はありません。

今の本が合っているかは参考書のレベルが合っているかの目安、本の回し方は参考書は何周するべきかを読んでみてください。

出典・参考

記事中の書名・版・構成は執筆時点の出版社公式情報にもとづきます。改訂により変わることがあります。問題文の転載は行っていません。

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