部活と勉強の両立は「週単位」で考える——高校生のスケジュールの作り方と、大会前・引退後の立て直し
部活と勉強を両立したいのに、毎日の計画が続かない。毎日同じ時間を確保するのではなく、1週間の問題数で計画を持つと崩れにくくなります。部活がある日・ない日の使い分け、大会前の週、引退後の立て直しまでまとめました。
「部活と勉強、どうやって両立すればいいですか」
高1・高2の学習相談で、とてもよく聞く質問です。帰宅は夜、疲れて机に向かえない日もある。毎日の計画を立てても、3日で崩れてしまう。
この記事では、部活を続けながら勉強の計画を崩さないための考え方を、週単位の計画を軸にまとめます。
「毎日○時間」をやめて、「1週間に何問」で持つ
部活のある生活では、日によって使える時間が大きく変わります。練習が長引いた日、試合の日、オフの日。そこに「毎日2時間」の計画を当てはめると、1日崩れただけで計画全体が崩れたように感じてしまいます。
そこで、計画は1週間に何問進めるかで持ちます。
- 1週間の量 = その本の問題数 ÷ 使える週数(詳しくは勉強計画の立て方の記事)
- 今日できなかった分は、週の残りの日で埋める
- それでも週の中で終わらなかった問題は、翌週の範囲に足して割り直す
1日単位で見ると崩れていても、週の合計で予定どおりなら計画は崩れていません。
進められない週は、最初から引いておく
部活には、勉強がほとんどできない週があります。大会前、合宿、遠征。そこにテスト前の週も重なります。
計画を立てるときに、こうした週を最初から「使える週数」から引いておきます。最後に予備の週も1週とっておくと、予定外のことがあっても立て直せます。
| 週数 | |
|---|---|
| 期限までの週数 | 20週 |
| 大会前・合宿で進めない週 | −2週 |
| テスト前で進めない週 | −2週 |
| 予備の週 | −1週 |
| 使える週数 | 15週 |
数字は一例です。部活の年間予定が分かっているなら、計画を立てる最初の段階で書き込んでおきます。
部活がある日・ない日で、やることを分ける
ここからは当塾からの提案です。研究で確かめられた方法ではなく、部活のある生徒の計画を組むときの当塾の考え方です。
- 1
部活がある日
短く区切れる勉強
×の問題を1〜2問解き直す・英単語・前日の続きを数問。疲れていても始めやすいものを
- 2
部活がない日・休日
新しい範囲を進める
まとまった時間がとれる日に、今週の新しい問題を進める
- 3
週の終わり
今週の範囲の残りを確認
終わらなかった問題は翌週に足す
部活がある日にも「ゼロにしない」ことで、勉強の流れが途切れにくくなります。疲れて帰った日の始め方は、やる気が出ないときの始め方の記事で、「もし〜したら、〜する」の形で決めておく方法を紹介しています。
睡眠は削らない
部活で帰りが遅いと、勉強時間を確保するために睡眠を削りたくなります。
ただ、厚生労働省の睡眠ガイドは、中学・高校生に8〜10時間を参考に睡眠時間を確保するよう勧めています。覚えたあとの睡眠が、覚えたことを残す助けになるという研究もあります(詳しくは受験生の睡眠時間の記事)。
計画は、睡眠時間を先に決めてから、残りの時間で組みます。それで量が収まらないときは、次の節のように量のほうを見直します。
時間が足りないときは、上の段の本の演習量を減らす
部活と両立していると、どうしても勉強時間は限られます。2〜4週やって、実際に1週間で進む問題数が分かったら、そのペースで期限に間に合うかを確かめます。
間に合わないときは、これから進む予定の上の段の本(入試演習や難関の本)の演習量を減らす。今やっている本と、その×の問題の2周目は削りません。2周目を削ると、1冊を「やっただけ」で終わってしまうからです。
例えば数学を「青チャート(②)→ 1対1対応の演習(③)→ 難関の演習書(④)」と進める予定なら、まず④を計画から外し、それでも足りなければ③で解く問題の数を減らします。今やっている青チャートと、その×の問題の2周目はそのまま進めます。
引退したら、今どの段にいるかを確かめる
部活を引退すると、使える時間が一気に増えます。ここは計画を立て直すタイミングです。
- 科目ごとに、今の本の手ごたえを見る(参考書のレベルが合っているかの目安)
- 段ごとに、使う本を1冊に決める
- 残りの週数で、1週間の量を出し直す
引退前に×の問題をためずに回しておくと、引退後に「どこから手をつけるか」で迷う時間が減ります。
よくある質問
- Q.部活をやめたほうがいいですか?
- A.一言では答えられません。まず2〜4週、週単位の計画で進めてみて、実際に1週間で何問進むかを数えてください。そのペースで志望校に向けた計画が間に合うかを見てから考えるのが、一番具体的です。
- Q.部活がある日は、何もできません。
- A.その日はゼロでもかまいません。週の合計で帳尻を合わせれば大丈夫です。ただ、×の問題を1問解き直す、単語を数分見る、のようにごく小さく続けると、次の日に始めやすくなります。
- Q.大会前の週はどうすればいいですか?
- A.計画を立てる段階で、その週を「使える週数」から引いておきます。大会前に勉強が進まなくても、計画は崩れません。
- Q.引退してからで間に合いますか?
- A.一言では答えられません。今どの段にいるかと、1週間に何問進めるかが分かれば、間に合わせるために何を減らすかは具体的に決められます。引退したらまず、今の段を確かめてください。
1週間の量の出し方は勉強計画の立て方、引退後の立て直しは参考書のレベルが合っているかの目安を読んでみてください。
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